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マネーサプライの増加率の急激な低下

マネーサプライの増加率の急激な低下は、一方で総需要を急激に冷え込ませ、ストック調整型の景気後退をもたらし、他方で、株価と地価の暴落を引き起こすことで、逆資産効果によって消費を冷え込ませるとともに、金融システムに動揺をもたらした。いわゆる資産デフレ不況である。日本の金融システムは上地を担保とする信用に大きく依存しているため、地価の暴落は銀行に大量の不良債権を発生させた。そのため、銀行は融資に慎重になり、金融仲介のコストは著しく上昇した。株式市場の低迷はエクイティーファイナンスを困難にした。このようにして、企業の資金調達コストは、表面的な名目金利の低下にもかかわらず、金融機関からの借り入れに関しても、資本市場からの調達についても増大し、それが投資需要をいっそう落ち込ませることによって、景気の谷を大きくした。

口紅に求められる機能

80年代後半からの機能性化粧品全盛の流れの中で、口紅にも紫外線を防止する、乾燥を防ぐ、健康に保つ、縦じわを目立たなくするといった機能が求められ始めた。こうした機能の時代を切り開いたのが、落ちにくさを追求した口紅なのである。落ちない口紅に先鞭を付けたのは、ピンクの口紅で旋風を巻き起こしたマックスファクターだ。85年の「くちびるが攻撃的になってきた」というコピーをご記憶の方も多いだろう。女優のダイアン・レインが恋人のワイシャツに顔を寄せても、そのシャツには口紅の跡が残らないというTVCMは実にインパクトがあった。この挑戦的なCMは、仕事においても恋愛においても女性が自立し、主導権を握り始めた時代の気分をうまく反映させていたように思う。同じ年、資生堂は「にじみにくく、色もちがいい」口紅を発売したが、落ちにくさのアピールではマックスファクターに軍配があがった。

新しい「あの世」観はどのように構築されるべきなのか?

新しい「あの世」観はどのように構築されるべきなのか。それが問題になってきているように思う。葬儀の弔辞などを聞くと、最近は、仏教の葬儀でさえ「天国」という言葉がよく出てくる。「天国へ行ったおじいちゃんへ」「私たちを見守っていてくださいね」といった語りかけが多くなっている。死者を遠くへ行った者としてではなく、心の中にいて、自分たちのこれからを見守ってくれる存在として位置づけている。また「ゆっくりお休みなさい」という言葉も多い。この世における、大げさな言葉でいうと「闘い」とでもいえるそれぞれの人生を終えた人への尊敬の念を、「眠る」「休む」などの言葉で表す。「充分に生きて働いたのだから、もう休んでいいのだよ」という考え方である。